牡馬と牝馬の違いについて解説!性別ごとの能力差は?

牡馬牝馬 サムネイル

本記事では牡馬と牝馬の違いについて解説していきます。

人間と同じように、馬にも当然性別が存在することはみなさんご存知でしょう。

競馬では、オス馬が牡馬(ぼば)、メス馬が牝馬(ひんば)と言われ、性別ごとに特徴や能力は異なります。

そこで、それぞれの性別による違いから、どちらがレースに有利なのかまでを徹底的に網羅。

レースの予想をするにあたって有益な情報になると思うので、ぜひ最後までご覧ください。

牡馬と牝馬の特徴について

まずは牡馬と牝馬の違いについて解説していきます。

加えて、第3の性別と言われるせん馬についても触れていくので、併せてご覧ください。

牡馬(ぼば)の特徴

競馬 荒れるレース ディープインパクト

牡馬はオスの馬のことを指します。

牡馬の特徴は、身体能力が高いことです。

人間の男性と同じように、牡馬は筋肉量が多く、スタミナやパワーが牝馬に比べて優れています。

そのため、レース会場が重馬場の時やレースが長距離の場合、牡馬が実力を発揮するケースが多いです。

牝馬(ひんば)の特徴

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牝馬はメスの馬のことを指します。

牝馬は筋肉量が少ないため、パワーやスタミナは牡馬に劣る場合が多いです。

逆に、牝馬の強みは体温調整が上手く、熱に強いという点にあります。

よく「夏は牝馬」と言われ、気温の高い夏に関しては熱に強い牝馬のほうが実力を発揮しやすいです。

認識としては、夏だから牝馬が強いというわけではなく、時期的に夏は牝馬が好走できる条件が揃っているため有利だという認識が正しいでしょう。

また、競馬には牝馬のみで行われるレースもあります。

有名なレースで言うと、エリザベス女王杯やオークスなどが牝馬限定レースに当たります。

せん馬(騸馬)の特徴

牡馬・牝馬の他に、せん馬という第3の性別も言われる馬も存在します。

せん馬とは、男性器を去勢された牡馬のことです。

どの馬がせん馬になるかというと、気性が激しく、コントロールが難しい馬が対象になります。

男性器を去勢することで男性ホルモンが減少されるので、気性が落ち着き、走りをコントロールできるというわけです。

ただ、去勢は調教に上手く行かなかったときの最終手段と言われており、基本的には牡馬のまま調教されます。

牡馬と牝馬の見分け方

天秤と人物

牡馬と牝馬は、男性器の有無で判断することが可能です。

パッと見では牡馬牝馬の見分けがつかないので、馬の後ろ足から覗いて男性器がついているかついていないかということでしか判断ができません。

ちなみに、出馬表などでは「牡3、牝4」などの表記で記載されているので、性別の判断は容易です。

牡馬と牝馬のレースでの違いについて

前項目にて牡馬と牝馬には筋肉量に差があると記述しましたが、運動能力に差がある牡馬と牝馬にはレースでハンデ等はあるのでしょうか。

答えはイエスで、牡馬牝馬の混合レースの場合は牝馬が背負う斤量(きんりょう)が2キロ少なくなります。

斤量とは?
  • 出走馬が背負わなければいけない負担重量のことで、騎手自身の体重や勝負服、プロテクターなどが含まれる

要するに、牡馬よりも2キロ軽く走ることができるので、パワーが少ない牝馬にとっては負担が少なくなります。

ただ斤量が少なくなるといっても、馬自身の能力が変わるわけではないので、レースに与える影響はそこまで大きくはありません。

混合レースにおいて牡馬と牝馬のどっちが強いのか

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では、ここまでの情報を踏まえて、牡馬と牝馬のどちらが強いのかについて解説していきます。

結論から言うと、牡馬のほうが強いです。

もちろん全ての馬に当てはまるわけではないですが、斤量の差があるとはいえ、基本的には運動能力が優れた牡馬が有利になります。

人間が行う競技の場合でも、男性が行う競技のほうが女性よりも優れているように、競馬でも運動能力の差は大きいです。

現に、これまで開催されたレースをみると、クラシック3冠達成や重賞で結果を残しているのは牡馬がほとんど。

牝馬の中には牡馬相手でも奮闘する馬も存在しますが、基本的には牡馬のほうが強いという認識で問題ないでしょう。

まとめ

本記事では牡馬と牝馬の違いについて解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。

性別ごとの特徴を掴んでおくことで予想の幅が広がります。

ぜひ、本記事の内容を予想に役立てていただけますと幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。