【競馬】雨に強い馬とは?ダート・芝で活躍する馬や狙うべき産駒を発表!

突然ですが、あなたは雨が降っている日の馬選びに苦戦していませんか?
また、雨が降った時の勝負に備え、情報を集めている方もいることでしょう。
そんな方のために!
この記事では雨に強い馬の特徴を一挙公開していきます!
- 雨の日に好走する馬の特徴
- ダートで強い馬
- 芝で強い馬
- 雨の日に狙える産駒
- 雨に強い馬がさらに有利になる条件
- 雨の日にこそすべき買い方
私が紹介している内容を全て踏まえれば、雨の日の勝率がグンと上がること間違いなし!
馬券購入者にとって有益な情報を詰め込んだので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
雨の日に好走する馬の特徴とは?
雨天時の競馬において、馬場の状態が大きく変化することは言うまでもありません。
水分を含んだ芝やダートでは、走破時計が速くなる一方で、スタミナやパワーが問われる展開に変わりがちです。
そんな中、特定のタイプの馬が好走しやすくなる傾向があり、過去のレースデータを分析すると共通する特徴が浮かび上がってきます。
まずは、雨天時に好走しやすい馬の「共通する傾向」を整理してみましょう。
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特徴 | 内容 | 解説 |
---|---|---|
馬体重 | 500kg以上の大型馬が有利 | 馬場がぬかるむと脚力が問われるため 体重がある馬が踏ん張りやすくなる傾向があります。 |
筋肉質の馬体 | 胴が詰まり、トモが発達 | パワー型の馬は重い馬場でスピードを維持しやすく 加速にも強みを持ちます。 |
先行脚質 | スローの前残り傾向あり | 馬場が悪化すると差し・追込みが届きづらくなり 先行馬がそのまま粘るケースが目立ちます。 |
父系血統 | 米国型ダート血統が有利 | 雨天ダートでの好走率が高く パワー型血統が特に活躍しています。 |
馬場実績 | 重・不良馬場での好走歴 | 既に渋った馬場での経験がある馬は 同様の状況で能力を再現しやすいです。 |
上記のような特徴を持つ馬は、雨の日に馬場状態が悪化してもパフォーマンスを落としにくく、むしろ相対的に有利になることが多くなります。
特に、筋肉量の多い大型馬は馬場に脚を取られにくいため、スタートから押し切る展開に持ち込みやすいです。
また、過去に不良馬場や重馬場で好走歴がある馬も信頼性が高く、リピーター的に雨天のレースで再び好走することが珍しくありません。
脚質的には、道悪のレースでは先行~好位につけられる馬が有利になる傾向が続いています。
これは、後方の馬が馬場の悪いところを通らされることや、バテた馬を交わす際に外を回さざるを得ないことが影響していると考えられます。
ダートで雨に強い馬の特徴
ダート競馬において雨が降ると、馬場は一気に「重」や「不良」へと変化。
乾いているダートではパワーや持久力が重視されますが、水分を含んだダートは一転して高速馬場化し、スピード能力が問われやすくなります。
つまり、雨の日のダート戦では「スタミナ型よりもスピード型の先行馬」が有利となるということです。
では、具体的にどんなタイプの馬が雨のダートで結果を残しているのか、傾向を以下に整理しました。
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項目 | 特徴 | 解説 |
---|---|---|
血統 | 父が米国型ダート種牡馬 (例:シニスターミニスター パイロ、ヘニーヒューズ) |
雨のダートではスピード持続型の 血統が顕著に好成績を残しています。 |
脚質 | 逃げ・先行型 | 不良馬場では脚抜きが良く 前に行った馬が止まりにくくなる 傾向があります。 |
馬体 | 500kg超・トモが 発達しているパワー型 |
脚を取られにくい大型馬の好走率が 上昇します。 |
馬場実績 | 重・不良で好走歴あり | 道悪実績の有無は信頼度に直結します。 |
騎手 | 地方出身・地方経験が豊富 | ダートの馬場を読み切れる地方騎手は 雨の日に強い傾向が明確です。 |
特に血統面では、米国型スピード血統の存在感が際立ちます。
日本のダートではタフな展開に強い父系が人気を集めがちですが、雨天で馬場が軽くなると「ダートの短距離を突き抜けるタイプ」が有利。
その筆頭が、シニスターミニスター産駒やヘニーヒューズ産駒などの「スピード型パワー血統」です。
これらの馬は前へ行って押し切る展開に持ち込む力を持っており、不良馬場では非常に信頼できます。
また、重馬場・不良馬場においては、差し馬・追込み馬が届かなくなるケースが多いため、脚質の取捨選択も重要です。
好位から運べるタイプ、特にテンのスピードに優れた馬が、ペースが速くなっても止まらずそのまま粘り切る場面が頻発します。
芝で雨に強い馬の特徴
芝レースにおいても雨の影響は極めて大きく、馬場状態が「稍重」「重」「不良」と悪化するに連れて、通常とは異なる傾向が表れます。
ダートと異なり、芝の道悪は「時計がかかる=タフな持久力勝負」へと変化しやすく、スタミナや底力に優れた馬が台頭するのが特徴です。
特に、瞬発力勝負が定石となる芝の中距離〜長距離では、雨が降ることでスピードよりも「タフさ」「適性」「道悪巧者」が物を言う展開になります。
以下に、雨の芝レースで好走しやすい馬の特徴を整理してみました。
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項目 | 特徴 | 解説 |
---|---|---|
血統 | 欧州型・スタミナ型 (例:モーリス、ハーツクライ、ゴールドシップ) |
道悪で求められる底力と 粘り強さを備えた血統が有利。 |
脚質 | 差し〜中団待機 | 時計がかかる馬場では ハイペースになりやすく差しも届く。 |
馬体 | 柔らかく可動域の広い走法・トモの強さ | 雨の芝で滑りにくい柔らかいフットワークが 好走要因。 |
馬場実績 | 道悪での実績(稍重以上)あり | 一度でも好走経験がある馬は リピート率が高い。 |
騎手 | ベテラン騎手・馬場読みのうまい騎手 | 馬場を意識した進路取りが問われるため 技術力のある騎手が信頼される。 |
芝では、パワーやスピードだけでなく「バネのある柔らかいフォーム」が重要。
特にゴールドシップやオルフェーヴル、ステイゴールド系などの重馬場適性に秀でた系統は、タフな馬場でパフォーマンスを発揮しやすい血統です。
逆にディープインパクト系のような瞬発力タイプは、雨の芝で切れ味を失いやすく苦戦する傾向も見られます。
また、道悪の芝では「パワー系×スタミナ系」の血統背景が非常に有利。
欧州由来のナスルーラ系やサドラーズウェルズ系などは、もともと時計のかかる馬場で結果を出してきた種牡馬たちであり、日本の重馬場でも同様に力を発揮します。
血統から見る「雨の日に狙える産駒」まとめ
雨の日の競馬では、馬場適性を血統面から見抜くことが極めて有効。
特に重馬場や不良馬場でのパフォーマンスには、父系・母系それぞれに由来する適性が色濃く表れます。
道悪に強い血統の特徴を押さえることで、コンディションの悪い日でも信頼できる軸馬を見つけやすくなるのです。
ここでは、「ダート」「芝」それぞれで道悪に強いとされる血統・種牡馬を分類し、雨の日に狙える産駒を明確に整理します。
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血統系統 | 種牡馬名 | 道悪適性 | 備考 |
---|---|---|---|
サンデー系(中距離) | ハーツクライ ゴールドシップ |
芝の重馬場で高成績 | パワーとスタミナを兼備し タフ馬場で真価を発揮 |
ロベルト系 | シンボリクリスエス エピファネイア |
ダート・芝ともに安定 | 雨の日の中長距離戦で 非常に頼れる存在 |
ステイゴールド系 | ゴールドシップ オルフェーヴル |
芝の重〜不良馬場に対応 | バネのある柔らかい走りが武器。 洋芝・渋馬場に強い |
キングカメハメハ系 | ドゥラメンテ ルーラーシップ |
芝・ダート両用の万能型 | 馬格があり、道悪で力強く粘り込める |
ミスプロ系 | クロフネ パイロ ホッコータルマエ |
ダート道悪特化 | ダート戦での道悪巧者として 多数実績あり |
ナスルーラ系(欧州型) | サドラーズウェルズ トニービン |
芝の持久戦向き | 欧州の重い芝への適性を そのまま引き継ぐ |
血統を見る際には、単純に「どの馬の子か」だけでなく、母父や母系の適性も重要です。
たとえば「父がパワー系×母父がスタミナ型」といった配合では、雨の日のレースでパフォーマンスが一変することも珍しくありません。
また、芝では「ステイゴールド系」や「ナスルーラ系」など、柔らかい走りや持久力を重視するタイプが高い適性を示しやすい一方、ダートでは「パワー×スピード」型のミスプロ系やクロフネ・パイロなどの米国型スピード血統が安定。
重・不良馬場のような特殊条件では、人気薄でも血統だけで馬券に絡むケースが数多く見られます。
これはまさに、馬場によって“能力のベクトル”が変わる証拠。
逆にいえば、雨の日は血統を重視するだけで、穴馬を発見できる絶好のチャンスとも言えるでしょう。
雨に強い馬がさらに有利になる条件とは?
雨に強い馬は以下の条件を満たすとさらに有利になります。
- 馬の体重
- 対象のレースの距離
- 対象の会場の特徴
これらの条件と照らし合わせ、うまくハマればさらに信頼度は上がるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
対象の馬の体重が500kg以上
これはダート戦に限った話ですが、基本的に馬体重が多い馬ほど活躍しているという傾向があります。
ここで、馬体重別の勝率・連対率・複勝率を見ていきましょう。
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※2:最も勝率が高い数値は赤字
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
438kg以下 | 芝/5.7% ダート/4.0% |
芝/11.5% ダート/9.1% |
芝/17.0% ダート/14.1% |
440〜468kg | 芝/7.9% ダート/6.6% |
芝/15.1% ダート/13.1% |
芝/22.1% ダート/20.0% |
470〜498kg | 芝/7.4% ダート/7.2% |
芝/15.8% ダート/14.7% |
芝/24.1% ダート/22.3% |
500kg以上 | 芝/7.7% ダート/9.1% |
芝/14.9% ダート/17.4% |
芝/22.9% ダート/24.7% |
この表から、パワーが必要とされるダート戦では500kg以上の馬体重が必要であることがわかります。
では、馬体重は重ければ重ければいいのでしょうか。
実際のところそんなことはなく、『500〜550kgの馬がベスト』とされています。
なぜなら、馬体重がその数値を超えると抵抗が大きくなり、かえって不利になるからです。
ダート戦で勝負する場合、あわせて馬体重もチェックしてみてください。
対象のレースが短距離
雨の日は芝戦、ダート戦問わず逃げ馬が狙い目と前述しました。
そんな逃げ馬が最も輝くのは短距離戦。
ゴールまでの距離が短い方が逃げ切る確率が高いのは想像できるでしょう。
特に短距離戦の中でも芝だったら〜1,400m、ダートは〜1,200mが狙い目。
また、短距離戦になる程スタートが重要になるので、どの馬がハナを切れそうかも考えてみてください。
対象の会場に坂がない
逃げ馬が輝く条件がもう1つ。
最後の直線に坂がないことです。
理由は簡単、最後の直線に坂がない方が粘り切れる可能性が高いから。
また、最後の直線の距離が短ければなお良しです。
以上を踏まえると、狙い目の会場は・・・
- 函館競馬場
- 福島競馬場
- 新潟競馬場
- 京都競馬場
- 小倉競馬場
この5会場になります。
個人的におすすめなのは新潟競馬場の内回り。
新潟競馬場は直線が長いイメージを持っている人が多い分、逃げ馬の配当妙味が上がるのでぜひ狙ってみてください!
雨の日に狙える馬の買い方と馬券戦略
ここからは実践編。
雨の日に馬券を買う際に頭に入れておくべき、以下2点について紹介していきます。
- 脚質ごとの勝率
- おすすめの券種
ダート・芝の別、脚質や血統、そしてレース展開など、どの視点から予想すれば精度が高まるのかを徹底解説。
ぜひ、紹介する内容を参考にして馬券を買ってみてください!
脚質・位置取りによる戦略
雨天時の馬場では、脚質や位置取りの重要性が大きく変わります。
以下に雨天時における脚質ごとの勝率をまとめてみました。
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馬場状態 | 先行馬の勝率 | 差し馬の勝率 | 追い込み馬の勝率 |
---|---|---|---|
良 | 約11.2% | 約9.5% | 約6.8% |
重 | 約14.6% | 約6.7% | 約3.2% |
不良 | 約17.3% | 約5.4% | 約2.1% |
特に不良馬場においては、前半からポジションを取れる先行タイプが圧倒的に有利です。
差し・追い込み勢は、前が止まらない展開に苦しみやすく、直線で届かないケースが増加します。
したがって、雨の日の馬券では逃げ・先行馬を中心に組み立てるのが王道といえるでしょう。
馬券種ごとの有効戦略
雨の日は荒れるレースが多く、波乱含みの展開になりやすいため、馬券種の選び方も重要になります。
以下は馬場別に狙いやすい馬券の一例です。
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馬場状態 | 狙いたい馬券 | 理由 |
---|---|---|
重 | ワイド・馬連 | 人気薄の先行馬が粘る展開が多く 妙味あり |
不良 | 三連複・三連単 | 人気馬が飛ぶケースも多く 高配当を狙える |
稍重 | 馬単 | 上位人気同士で決まりやすく 配当妙味も十分 |
雨の日は「荒れる=穴馬が来る」というより、「有利なタイプが人気を裏切る」ことでオッズが崩れることも。
そのため、堅い決着でも配当が跳ねる可能性があるため、馬連やワイドを中心に、リスクを抑えつつも回収率を高める戦略が有効です。
雨に強い馬まとめ
競馬はその時の状況や、競走馬に関する情報を収集・分析して予想するのが基本中の基本。
それは雨天時でも同じです。
この記事で紹介した雨に強い馬の特徴を網羅できれば「荒れやすい」と言われる、雨天時の勝負も怖くありません。
ぜひ自分の予想に落とし込んで、雨の日の競馬を楽しんでみてください!