イクイノックスが電撃引退!世界最強の名を手にした馬に迫る!
今回はキタサンブラック産駒最高傑作と言われるイクイノックスをご紹介します。
概要 | |
馬名 | イクイノックス |
血統 | キタサンブラック(父)×シャトーブランシュ(母) |
通算成績 | 10戦8勝2敗(8-2-0-0) |
主な勝ち鞍 | 2023年ジャパンカップ、2022年有馬記念 |
馬主 | シルクレーシング |
生産者 | ノーザンファーム |
調教師 | 木村哲也(美浦) |
募集情報 | 1口:8万円/500口 |
セリ取引価格 | - |
通算獲得賞金 | 22億1544万6100円 |
POG投票数 | - |
2022年に天皇賞秋・有馬記念を制し年度別代表馬に選ばれたイクイノックス。
日本だけの活躍にとどまらず、今年は海外レースで優勝するほどの実力の持ち主です。
また現時点では、世界の馬のレーティングをランク付けしたワールドベストレースホースランキングで首位を獲得してり、正真正銘の世界トップに君臨しています。
今回は、そんなイクイノックスの次走、これまでのレース成績、評判まで徹底的に網羅していきます。
イクイノックスが電撃引退!今後は種牡馬に!(2023年11月現在)
直近では11月26日に開催されたジャパンカップを制覇して見事GⅠ6連勝を達成したイクイノックス。
そんなイクイノックスの次走は現時点では未定です。
誰もが有馬記念に進むことを期待していますが、天皇賞・秋やジャパンカップと連戦だったために調子を崩してしまうのではないかという懸念も。
また、既に世界最強と称号を得ていることからも、一部では2023年の有馬記念で引退するのではないかという噂まで立っています。
真意は運営側しかわかりませんが、まだまだ圧巻のパフォーマンスを披露し続けてほしいものですね。
【2023年11月追記】
2023年11月30日、所有者であるシルクレーシングはイクイノックスが同日付で電撃引退をすることを発表しました。
期待されていた有馬記念への出走はせず、今後は種牡馬として後世にその血を受け継いでいくようです。
人気と実力が絶頂の中引退するという思い切った判断で、運営側も苦渋の選択だったことでしょう。
正直なところ、あの走りを二度と見れないのは非常に寂しいですが、これまでの感動を考えるとねぎらいや感謝の気持ちでいっぱいです。
今後、イクイノックスの血を引く馬が一世を風紀するのか、期待して待ちましょう。
イクイノックスのこれまでの出走成績をご紹介!
では、イクイノックスがこれまでどんな走りを見せ、どんなレースで活躍してきたのか。
注目のレースを解説していきます。
2番人気から見事な走りを見せた新馬戦
デビューは2021年8月28日に新潟競馬場で行われたメイクデビュー新潟。
当初より注目を浴びていたイクイノックスは2番人気で出走し、好スタートを切ります。
先頭集団のまま4コーナーに入り、ラストの直線でギアをマックスに。
温存していた末脚を発揮し、2着と6馬身差をつけて圧倒的な勝利を遂げました。
鞍上していたC.ルメール氏は「全部が良かった。伸びしろはあります。」と大絶賛。
新たな怪物の誕生を目の辺りにした会場は大盛りあがりし、業界にも大きく激震がかかりました。
重賞レース初勝利は東京スポーツ杯2歳S
初勝利をあげた約3ヶ月後、2021年11月20日に出走したのは東京スポーツ杯2歳S。
2戦目ながらすでに多くの支持を集め、1番人気での出走となりました。
レース展開は、スタートから後方でレースを進め、出足を伺いながらラストの直線までキープ。
終盤では後方追走から直線外に出ると、鋭い決め手を発揮し、2馬身半の差をつけての圧勝となりました。
キタサンブラック産駒の新種牡馬での初重賞勝利を見事遂げ、新たな歴史が開幕。
新馬戦と同じく鞍上したC.ルメール氏は「2戦目でしたが良いレースをしてくれました。楽勝でした。」とまたも大絶賛していした。
これで通算2戦2勝となり、次走は皐月賞に挑みます。
悔やんでも悔やみきれない敗北となった皐月賞
3歳馬の王を決めるクラシックレース、皐月賞。
ライバルにはドウドゥースを始めとした猛者たちを迎え、イクイノックスは3番人気から初のG1勝利を狙います。
スタートに出遅れたこともあったが、終盤までは中団をキープ。
並走状態が続きましたが、ラスト150mで一気に先頭に出ることに成功しました。
後は直線で逃げ切るだけでしたが、後方から加速したジオグリフに追い越され、無念の2着ゴール。
鞍上のC.ルメールは、ジオグリフとの差は「前に馬を置いた状態で我慢できたかどうか」だったと語っています。
クラシック3冠のチャンスは逃しましたが、まだまだこれからの馬なので、今後も注目を浴びることは間違いないでしょう。
ドウドゥースの前に一歩及ばなかった日本ダービー(東京優駿)
クラシックレースの中で最も注目を集めると言っても過言ではない日本ダービー。
1番人気にはドウドゥースを迎え、イクイノックスは大外18番の2番人気で出走します。
結果はドウドゥースに破れて2着、またしても一歩及ない結果になりました。
レース展開は、道中は後方3番手を追走する形でキープ。
4コーナーでは外からぐんぐん追い抜く良い流れがきましたが、ラストの直線で前が塞がれやや失速。
その後立て直して加速し続けたものの、先頭を走っていたドウドゥースにクビ差で及ばず、悔やみきれぬ敗北となってしまいました。
惜しくも2着とはなりましたが、日本ダービーで18番枠から馬券に絡んだのは過去10年間でわずか1頭のみだそうです。
このことからも、猛者が多く出走するクラシックで大外枠から1着にクビ差まで迫っていたのはさすがのものといえます。
念願のGⅠ制覇となった天皇賞・秋
続いては、2022年10月30日に行われた天皇賞・秋。
単勝オッズ2.6倍の1番人気で今走こ1着に期待が高まる中、イクイノックスは左右の馬に阻まれながらスタート。
レース中盤までは中団を維持し、ラストの直線まで脚を溜めていました。
一方で、先頭を走っていたのはパンパラッサ、その差はおよそ15馬身先だったといいます。
騎手のC.ルメール氏でさえも間に合わないと思ったそうですが、なんとそこから大差しを決めて見事勝利。
ダービーでのラスト局面のスタミナ切れを克服し、今度こそ正真正銘のGⅠ初勝利を遂げました。
これには会場のファンも大盛り上がりで、父キタサンブラックのオーナーだった歌手の北島三郎氏からも感謝の手紙が届いたと言います。
GⅠ2連勝!最注目の有馬記念でV獲得
イクイノックスが2022年最後に参加するのは日本競馬で最も盛り上がりを見せる有馬記念。
2021年度年度の代表馬に選ばれたエフフォーリア、凱旋門賞帰りのタイトルホルダーを抑え、単勝オッズ2.3倍の1番人気で出走します。
良いスタートを切った後、馬軍の中団を追走する形で3コーナーまで順調なペースで走行。
最終コーナーで千団まで進み、ラスト直線で先頭に立ってからは後続の馬を突き放す圧巻の走りを見せ、見事最小キャリアでの勝利を成し遂げました。
2017年に同レースを制した父・キタサンブラックと親子制覇となり、世代を超える活躍にメディアも大盛り上がり。
騎手のC.ルメール氏にとってもこれが3度目の有馬記念勝利となり、喜びを見せました。
初の海外GⅠレースで堂々の首位!ドバイシーマC
イクイノックスの2023年初出走は3月25日にアラブ首長国連邦で開催されたドバイシーマC。
初の海外挑戦となった同レースでは、単勝オッズ1.4倍の圧倒的1番人気で出走しました。
良スタートを決めたイクイノックスは、これまでの走り方とは異なり、逃げを狙い先頭に立ちます。
その後1度も追い抜かれることはなく、3馬身半の差をつけて圧倒的勝利。
タイムは2分25秒65と、従来のレコードタイムを1秒縮める快挙まで成し遂げました。
世界的にもほかを寄せ付けない実力を発揮したイクイノックス。
今後、日本だけでとどまらず海外も視野に入れ、競馬最高峰の凱旋門賞で活躍する姿にも期待したい圧巻の走りでした。
1番人気の期待に応えた宝塚記念
ドバイシーマCから3ヶ月の休養を経た後に参加したのは6月25日に開催された宝塚記念。
世界進出もし、現役最強とも言える名声を手にしたイクイノックスは、単勝オッズ1.3倍という圧倒的支持を受けて同レースに挑みます。
スタートでは先頭争いから外れ、後方から追走する形でスタートを切りました。
3コーナーでギアを徐々に上げ、4コーナーに入ったところで大外から一気にエンジン全開。
他の馬をねじ伏せるような走りで突き進み、前に走っていた10頭以上を追い抜いて一気にゴールインしました。
圧巻の走りで格の違いを見せつけ、難なく勝利したイクイノックス。
これでGⅠレース4連勝となり、その勢いは止まりません。
天皇賞・秋2連覇&G1レース5連勝達成!
イクイノックスの9走目は昨年勝利を飾った天皇賞・秋。
数多くの実力馬が出走する中、単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持を持って出走します。
先行勢を追走する形からスタートし、終盤までそのペースを維持。
ラストの直線になると持ち前の末脚を活かして一気に加速し、あっという間に先頭に立つと、後続勢を突き放して見事ゴールインします。
なんと天皇賞・秋のレコードタイムである1分55秒2を記録し、王者の名に恥じぬ走りを披露。
2020年のアーモンドアイに続く歴代3頭目の2年連続優勝馬となり、G1レース5連勝を記録しました。
ジャパンカップ優勝でG1レース6連勝達成!
イクイノックスの10走目はジャパンカップです。
歴代最強メンツとも言われた豪華メンバーが揃っている中、単勝オッズ1.3倍の支持を受けて出走します。
レースではパンサラッサが先導してハイペースで進んでおり、イクイノックスは3番手で追走していました。
最後の局面まで先頭と10馬身以上の差があり、追い上げるのは難しいと思われた中、やはり直線で一気に爆発します。
ぐんぐんスピードを上げ、悠々と前につく馬を抜き去って2着と4馬身差を付けて堂々の優勝。
誰もが「やはりイクイノックスが最強」と感じさせるような圧巻の走りで、騎手のルメール氏も涙を流すほどの感動を与えました。
これでGⅠレース6連勝となり、グレード制導入以降最多のGⅠ連勝記録を達成。
まだ4歳ながら歴史に残る快挙を達成しているため、今後どれだけ記録を伸ばせるのかが楽しみですね。
イクイノックスの主戦騎手をご紹介!
イクイノックスが出走したこれまでのレースではC.ルメール氏が鞍上しています。
デビュー戦からともに歩んできた馬なだけあり、相性の良さは人馬一体ともいえるほど。
競馬では馬被りや混合レース等の関係で騎手が入れ替わることは多いですが、この組み合わせに関しては問題ないでしょう。
ただ、フランス出身の騎手ということもあり、本人も「凱旋門賞が最も勝ちたいレース」と語っています。
未だその目標を果たせていないため、組み合わせ次第ではイクイノックスのレースより優先する場合も考えられます。
イクイノックスの鞍上騎手に関しては随時情報を取り入れていくので、更新があり次第追記していきます。
なんJの評価や評判を調査!
続いては、イクイノックスのなんj民からの評判を調査していきます。
ご覧の通り、強すぎるあまり「凱旋門に行け」というコメントが出るほど。
貶しているわけではなく、これは実力を評価した好評コメントと判断して間違いないでしょう。
実際に国内にはもはや敵なし、世界的にもトップといった圧倒的覇者という立ち位置なので、いずれ凱旋門に出走することは十分考えられます。
他にも、大外から圧巻の末脚を発揮して勝つイクイノックスにしかできないレース運びも大絶賛。
父・キタサンブラックを超える日もそう遠くはないでしょうし、今後の活躍にも大きく期待です。
イクイノックスの出走予定や過去の成績まとめ
ここまでイクイノックスについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
現時点で世界でもトップに立つイクイノックスはなるべくして頂点に君臨していることがわかりました。
2023年11月30日に電撃引退をしてしまいましたが、今後は種牡馬として後世にその血を引き継いでいきます。
近い将来、イクイノックスを超える子孫が生まれることも大いに考えられるので、とても楽しみですね。
今後もイクイノックスの動きについては随時追っていきますので、更新を楽しみにお待ち下さい。