競馬の枠順の決め方は?見方や枠ごとの有利不利を徹底解説!

競馬 枠順決め方 アイキャッチ画像

今回は競馬の枠順の決め方について解説していきます。

枠順はレース展開に深く関わる重要なファクターの一つですが、誰がどう決めているのかは気になる方も多いはず。

本記事では、枠順の決め方からはじめ、枠順における有利不利、枠順に関して多く寄せられるQ&Aまで解説していきます。

5分程度で読み終わる記事ですので、ぜひ最後までご覧ください。

競馬の枠順とは?

競馬 枠順決め方 トップ

競馬の枠順とは抽選で決められた競走馬が発走する際のゲートの順番のことです。

内枠から1番が割り振られ、外枠にいくにつれて番号が大きくなっていきます。

また、枠順の他にも「馬番」「枠番」という言葉がありますが、枠順はその両方をまとめて指す言葉とも言えます。

馬番と枠番
  • 馬番:各競走馬に割り当てられた番号(フルゲートの場合最大18まで)
  • 枠番:各競走馬が出走するゲートの番号(フルゲートの場合最大8まで)

同じような用語が3つあって使い分けが難しいですが、あまり難しく考えずに「枠に対する順番のこと」と捉えると良いでしょう。

競馬の枠順の決め方を解説!

続いては、本題である枠順の決め方について解説していきます。

私達は基本的に、枠順が確定された出走表を見て予想をするわけですが、それは一体どんな基準で選ばれているのでしょうか。

一般レースの枠順の決め方と重賞レースの枠順の決め方をそれぞれ確認していきましょう。

一般レースの枠順の決め方

一般レースの枠順はコンピューターによる抽選で自動的に割り振られています。

要するに、全ての枠順はランダムに決められており、人の手で操れるものではないということです。

枠順が決まる時間は下記の通り。

枠順が決定する時間
  • 土曜のレース:前日金曜日の午前10時
  • 日曜のレース:前日土曜日の午前10時

それぞれ前日の午前10時に枠順は決定され、それ以降に出走表にて公開されます。

一般レースに特別な枠順の決め方はなく、全レースこの方法です。

続いては、重賞レースの枠順の決め方を見ていきましょう。

重賞レースの枠順の決め方

重賞レースの枠順はG1の一部のレースを除いてコンピューターによる抽選で自動的に割り振られます。

これは、G2やG3に関しては一般レースと同じ枠順の決まり方をするということ。

ただし例外となるのは前日販売が行われるG1レースです。

G1レースの枠順決定時刻とその対象レースを下記にまとめましたので、そちらをご覧ください。

枠順決定時刻 対象レース
木曜日14時過ぎ クラシックレース、秋華賞、天皇賞(春・秋)、宝塚記念、ジャパンC、チャンピオンズC
金曜日9時過ぎ 上記と有馬記念、ホープフルステークス以外のG1レース
JRA指定日の14時過ぎ ホープフルステークス
木曜日に公開抽選 有馬記念

G1は大きなレースということもあり、一般レースよりも早い段階で枠順が決定することが特徴です。

有馬記念に関しては特殊で、出馬表が公開された同日に公開抽選会があり、騎手や厩舎の方がくじ引きのような形で枠順を決定します。

公開抽選会はネット配信もされており、こちらも見どころの一つとして楽しみにする方が多いようです。

枠順における有利不利を解説!

続いては、枠順における有利不利を解説していきます。

内枠、外枠の2つの視点で解説していきますので、それぞれご確認いただきレースの予想に役立ててみてください。

基本的に有利なのは内枠

競馬 枠順決め方 内枠

競馬の枠順で基本的に有利なのは内枠です。

競馬は全ての馬が同じスタート位置から出走するので、ゴールから近い位置の内枠が有利ということになります。

特に、位置取りが重要とされる先行馬にとって内枠はめっぽう相性が良く、枠順が決まる際に注目するべき部分だと言えるでしょう。

ただその逆に、差しや追い込みを得意とする馬にとって、自身が前に位置取りする内枠はやや不利な枠です。

この場合、差しを狙うために内枠を開ける必要があり、それに伴って失速するなど大幅なロスを生んでしまう可能性もあります。

必ずしも内枠が有利というわけではないので、この点はぜひ覚えておきましょう。

小回りが多いコースでは外枠が有利

競馬 枠順決め方 外枠

基本的に内枠が有利という話をしましたが小回りが多いコースにおいては外枠が有利になることもあります。

一見、小回りが多いと内枠が前に出やすいと思われがちですが、それが重なると馬群が集中し、内枠から抜け出せない状況になることも少なくありません。

すると、結果的に外枠から走る馬の方がスムーズに走ることができるため、内枠の馬よりも有利にレースを進めることができるというわけです。

小回りが多いコースには、札幌競馬場や函館競馬場が挙げられます。

ぜひ、この競馬場の予想をする際には、外枠の馬にも注目してみてください。

競馬の枠順に関するQ&A

最後に、枠順に関して多く寄せられるQ&Aについてそれぞれ一問一答していきます。

馬ラボに寄せられた枠順に関する質問は下記通りです。

競馬の枠順に関するQ&A
  • Q.枠順はどうやって決めるの?
  • Q.枠順はいつ決まるの?
  • Q.競馬はどの枠が有利ですか?
  • Q.競馬の8枠って何?

Q.枠順はどうやって決めるの?

A.基本的にはコンピューターによって自動的に決められます

レースを管理する運営陣の独断と偏見で決められているわけではなくすべて平等に割り振られるため、これにより公平性も保たれています。

ただ、一部では出走する馬によって不正やヤラセがあるというウワサも。

このように言われる一つの理由としては、かの有名なキタサンブラックが出走したレースで3連続1枠1番が割り振られたという事があったからです。

これは確率的にいうと1/2720という超低確率な出来事だったそうで、勝たせるために仕組まれたと言われるのも分かる気がします。

真相はわかりませんが、平等にレースを楽しむ競技ですから、不正があったなんて疑いたくないものですね。

Q.枠順はいつ決まるの?

A.G1レースを除いて、レース開催前日の午前10時に決まります

一般レースとG2レース、G3レースに関しては上記の時間に枠順が確定します。

G1レースに関してはレースによってそれぞれ枠順決定時間が変わるため、気になる方は再度下記をご覧ください。

枠順決定時刻 対象レース
木曜日14時過ぎ クラシックレース、秋華賞、天皇賞(春・秋)、宝塚記念、ジャパンC、チャンピオンズC
金曜日9時過ぎ 上記と有馬記念、ホープフルステークス以外のG1レース
JRA指定日の14時過ぎ ホープフルステークス
木曜日に公開抽選 有馬記念

Q.競馬はどの枠が有利ですか?

A.競馬は基本的に内枠が有利です

競馬の一般論として「競馬は先行有利」という言葉があります。

内枠は先行馬にとってうってつけの枠なので、基本的には内枠の馬の方が上手いレース運びを行うことが可能です。

ただ例外もあり、レース終盤で後方から追い上げる差し馬や追い込み馬にとっては脚質を活かしにくい枠とも言えます。

出走する馬の脚質も理解することでより競馬予想の幅も広がりますので、ぜひ頭に入れておいてください。

Q.競馬の8枠って何?

A.出走するゲートによって割り振られている枠番号のことを指します

説明の前に、まずは下記をご覧ください。

競馬 枠順

赤枠に囲まれている部分が枠で、1〜8番まで番号が割り振られています。

これは、各馬が出走するゲートのことを指し、例えばこの画像でいうと1枠はソールオリエンスとシャフリヤールです。

この枠の番号が若いほど内側からスタートでき、レースは最大で8番までの枠が存在。

また、枠ごとに色も割り振られており、同じ枠の馬2頭が1,2着となった場合に的中となる枠連という券種もあります、

競馬の枠順の決め方まとめ

今回は競馬の枠順の決め方について解説していきました。

普段何も気にせずに決まっている部分ではありますが、掘り下げていくと初めて聞く内容もあり、中々面白い題材だったのではないでしょうか。

単純に「枠」は競馬予想においても重要なファクターなので、理解しておいて損はありません。

ぜひ知識の一つとして、本記事の内容を活かしていただけますと幸いです。

最後までご覧頂きありがとうございました。